IHIは30日、グループのIHIプラントが、マレーシアのバイオガス関連エンジニアリング会社MTC OREC(MTCO)と共同で、IHIプラントの排水処理システムを活用したバイオメタン製造の検討に関する覚書を締結したと発表した。
IHIプラントでは今後、MTCOが有する嫌気条件下で生息する微生物の働きを利用する嫌気性カバーラグーン技術を組み合わせ、パーム油を製造する過程で生じる排水からのバイオガス生成を最大化する複合的な処理システムの開発を検討する。このシステムにより生成するバイオガスは、精製および改質プロセスを経てバイオメタンに変換。バイオメタンは、天然ガスと同等の性質でありながら化石燃料と比較して炭素原単位が90%以上低いエネルギー源であり、グリーン燃料としての役割にとどまらず、液化バイオメタン、バイオアンモニア、バイオメタノールといった高品質な製品群へ転換することも可能という。
5月30日の終値は、前日比40円安の1万3985円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社