関西私鉄大手の南海電気鉄道が急騰、前日比207.5円高となる2442.5円を付けた。30日引け後、26年3月期業績と配当予想の増額に加え、新たな自社株の購入枠設定と自社株買いの実施を明らかにし、買い人気を集めた。
通期の連結営業利益予想を326億円から366億円(前期比5.6%増)に引き上げた。鉄道事業やバス事業などで、インバウンド・大阪万博の効果が発現したほか、不動産業での取得物件の収益寄与や物件売却益の上ブレを織り込んだ。第1四半期(25年4−6月)の営業利益は112億9500万円(前年同期比14.4%増)だった。
また同社は、配当予想の増額も発表。中間・期末とも従来の20円から25円に引き上げ、年間では50円(前期実績40円)を見込む。
さらに、600万株(自己株を除く発行済株式総数の5.29%)・120億円を上限とする自社株買い枠を設定。うち、316万5700株・70億7500万円程度を、きょう31日午前の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)で取得したことも明らかにした。
31日の終値は、前日比202円高の2437円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社