HMTは28日、高知大学および鹿児島大学と共同で、高感度な化学分析技術(キラル誘導体化LC−TOF/MS法)により、牛肉の品質やおいしさの理解を深める可能性のある重要な低分子化合物を検出したと発表した。
近年に開発された高感度な化学分析技術(キラル誘導体化LC−TOF/MS法)を用いることで、牛肉の筋肉(生体と同等な食肉処理直後のものと、7日間熟成させたもの)から、Dセリン(D−Ser)、D−アスパラギン酸(D−Asp)、そしてD−スレオニン(D−Thr)という3つの主要なD−アミノ酸を精確に識別して検出することに成功。特に、D−Thrが動物の筋肉組織で確認されたのは世界で初めてという。この発見は、牛の体の仕組みや牛肉の品質について、より深く理解するための重要な手がかりになるとし、これらのD−アミノ酸が牛の体内でどのように蓄積され、具体的にどのような働きをしているのか、さらなる研究が進められることで、将来的にはより高品質でおいしい牛肉の開発などへの貢献が期待されるという。
29日の終値は、前日比37円高の813円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社