JVCケンウッドは25日、スピーカーの原理を応用して振動を電気エネルギーに変換する環境発電(エネルギーハーベスト)について、橋梁での実証実験を実施し、発電に成功したと発表した。
同社グループのJVCケンウッド・公共産業システムが24年4月から、京都大学の橋梁工学研究室と共同で、同社のダイナミック型スピーカーの音響技術原理を応用した低周波振動によるエネルギーハーベスト技術の研究開発を開始。25年1月には建設技術研究所も参画し、現在は3者共同で同技術の開発を推進している。実証実験では、自動車が橋梁を通過した際に生じる振動を利用してエネルギーハーベスト技術による発電が可能であることを検証。その結果、エネルギーハーベストにより数十Vの電圧が得られ、従来の技術では困難であった低周波領域での振動発電が実現できることを実証したという。
26日の終値は、前日比22円高の1188円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社