ZenmuTechが大幅高、前日比680円高の8760円を付け、4日ぶりに反発した。21日大引け後、独自のIoT、AIに関するシステムの企画、開発を手掛けるハウディ(東京都中央区)と、IoT機器への秘密分散技術の活用を軸とした協業に向けた取り組みを開始したことを発表し好感された。
ハウディは東京大学情報基盤センターとの共同研究により、ネットワーク非接続環境でも大容量データを高速で安全に搬送できるIoTデバイス「RxT−01」を開発した。今回の取り組みでは、「RxT−01」に同社の秘密分散技術を組み合わせ、取得した研究データを分割・無意味化し、搬送中および保管時の情報漏洩リスクを大幅に低減することを目指す。
これが実現すれば、ネットワークに接続できない環境下においても、研究データを安全で効率的に、データの取得・転送・利活用できることになる。今後、両社は同取り組みのPoC(概念実証)とともに、製品化、サービス化に向けた課題の抽出と対応を進める。さらに、学術分野にとどまらず、医療、製造、官公庁など、多様な分野への展開も視野に入れる。
22日の終値は、前日比620円高の8700円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社