キヤノンが3日続伸、前日比163円高となる4451円を付けた。24日引け後、25年12月期第1四半期(1−3月)決算を発表した。通期の業績予想を下方修正したものの、為替などの前提も併せて示した。トランプ関税による外部環境の不透明感を、早期に見通しに反映させたことが評価されたようだ。
連結営業利益は第1四半期が965億円(前年同期比21%増)となった。市場想定線の水準だった。一方、通期予想を5190億円から4660億円(前期比67%増)に引き下げた。米国の関税政策と為替の円高を織り込んだ。同国の10%の追加関税が年内継続することを前提に販売価格の想定を見直し、為替については4月以降を1ドル=142円、1ユーロ=160円と予想し、通期ではドル・円が前期比7円の円高(従来予想比6円の円高)となる。
25日の終値は、前日比44円高の4332円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社