半導体の前工程装置を手掛けるSCREENホールディングス(スクリン)が急落した。26年3月期第1四半期(4−6月)は営業減益となり、市場予想も下回った。
前週末25日に発表した4−6月決算は、連結営業利益が244億円(前年同期比12%減)となった。290億円前後だった市場予想に届かなかった。半導体製造装置はファウンドリー(半導体受託製造)向けやDRAM用の売上が減少した。地域は中国や米国が伸び悩んだ。
通期の営業利益予想は1170億円(前期比14%減)を維持した。半導体製造装置の第2四半期(7−9月)の売上予想は1310億円(4−6月は1095億円)とし、中国向けの大幅増を見込んでいる。
株価は前週24日に年初来高値の1万2700円を付けていた。決算期待が先行していた分反動も大きく、この日は前週末比9.7%安の1万1040円まで下落した。ただ、安寄り後は水準を切り上げつつある。
また、半導体関連株ではこの日、テスターで有力なアドバンテストも大幅安に売られている。スクリンの決算に加え、UBS証券が25日付でレーティングを「ニュートラル」(中立)から「Sell」(売り)に格下げしたことが影響したようだ。同証券は目標株価については6400円から9000円に引き上げたものの、時価を下回っている。
28日の終値は、前週末比1190円安の1万1030円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社