マクニカホールディングスのマクニカは17日、奥村組と、「遮水シート一体型ペロブスカイト太陽電池」を試験用の盛土斜面に設置し、斜面内への雨水の浸透を抑制して斜面崩壊を未然に防ぐ防災機能と、太陽光発電を同時に実現し、ペロブスカイト太陽電池(PSC)の発電性能と耐久性を検証する実証試験を開始したと発表した。
両社は、薄型・軽量で柔軟なフィルム状というPSCの特長を最大限に活かし、遮水シートと一体化したPSCを開発。またPSCは、柔軟なフィルム状であるため、傾斜地や湾曲地への設置性という優位性に加え、遮水シート一体化による防災性の向上も実現し、発電までを可能にするモジュールとして、未活用地の有効活用と防災の両面で大きな可能性を秘めているという。それにより、未活用であった道路等の広大な法面や道路側面の盛土など斜面の未活用地に対するPSCの導入可能性を実証し、再生可能エネルギー供給地とすることを目指す。
17日の終値は、前日比10円安の4290円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社