ヨウ素最大手の伊勢化学工業が急騰した。前週末25日に発表した今12月期上期決算が好材料視された。
上期の連結営業利益は48.3億円(前年同期比42%増)に拡大した。ヨウ素製品の販売増や、堅調なヨウ素市況が寄与した。通期計画は営業利益80億円(前期比4%増)を据え置いたものの、上期の進ちょく率は60%と高い。
この日の株価は前週末比17.2%高の2万9780円まで上昇し、1月以来の水準を回復した。ヨウ素は天然ガスの副産物として日本で多くが生産されている。レントゲンの造影剤向けなど工業用途で幅広く使用され、次世代太陽電池の「ペロブスカイト型太陽電池」の原料でもある。
この日は伊勢化と同様にヨウ素を手掛けるK&Oエナジーグループもツレ高。前週末比3.0%高の2922円を付けた。
28日の終値は、伊勢化が前週末比3450円高の2万8850円、K&Oエナジが同45円高の2880円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社