市況(場況)

日経平均が61円安と続落、売り先行も押し目買いに下げ幅縮小=30日前場

 30日前場は日経平均株価が、前日比61円57銭安の5万465円35銭と続落。TOPIX(東証株価指数)は同3.60ポイント安の3422.92ポイントと4日ぶりに反落した。現地29日の米国株式が続落。日本株も売りが先行し、日経平均は午前9時19分に、同327円95銭安の5万198円97銭を付けた。ただ、売りが一巡した後は、市場参加者が少ないものの、押し目を拾う動きから下げ幅を縮小して前場の取引を終えた。ニューヨーク市場で銀先物が急落したことをきっかけに貴金属価格が下落し、東邦鉛や住友鉱などが売られた。

 東証プライム市場の出来高は7億1499万株、売買代金は1兆6336億円と薄商いが続く。騰落銘柄数は値上がりが518銘柄、値下がりは1020銘柄、変わらずは65銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち22業種が下落、10業種が上昇、海運1業種ほぼ変わらず。アシックス、任天堂などのその他製品株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が下落。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、JAL、ANAなどの空運株も安い。中外薬、第一三共などの医薬品株や、ソフトバンク、ソフバンGなどの情報通信株も軟調。ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、ブリヂス、住友ゴムなどのゴム製品株も弱い。一方、出光興産、ENEOSなどの石油石炭株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が高い。

 そのほか、GMOインタ、Ine、エムアップH、DIT、システムサポが下落。半面、アドクリ、Vキューブ、養命酒、マルマエ、板硝子などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー社

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