29日後場は日経平均株価が、前日比1088円47銭高の5万1307円65銭と大幅反発。一方、TOPIX(東証株価指数)は同7.63ポイント安の3278.24ポイントと続落した。日経平均は27日に付けた終値ベースの史上最高値(5万512円32銭)を大きく更新した。現地28日のNYダウ・ナスダック総合指数がそろって上昇し、3日連続で史上最高値を更新した流れを受け、半導体やAI(人工知能)関連などに買いが先行した。日経平均への寄与度が高いアドバンテスが、26年3月期の連結業績予想を上方修正したことから急騰し、同銘柄でだけで日経平均を1100円近く押しあげた。日経平均は午後2時33分に、同1092円29銭高の5万1412円97銭を付け、27日の取引時間中の史上最高値(5万549円60銭)も塗り替えた。
東証プライム市場の出来高は23億5745万株、売買代金は7兆921億円。騰落銘柄数は値上がりが200銘柄にとどまった一方、値下がりは1394銘柄と8割を超えた。変わらずは21銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち4業種が上昇、19業種が下落した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日立、東エレクなどの電気機器株が上昇。きんでん、トーエネクなどの建設株や、ソフバンGなどの情報通信株も高い。一方、王子HD、日本紙などのパルプ・紙株や、三井不、菱地所などの不動産株が下落。JAL、ANAなどの空運株や、JPX、オリックスなどのその他金融株も安かった。
そのほか、四国化HD、日車輌、関電工、KOKUSA、栃木銀が上昇。半面、アイネス、北越コーポ、稀元素、アステリア、SMSなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社