25日前場は日経平均株価が、前週末比289円04銭高の4万2922円33銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)は同10.28ポイント高の3111.15ポイントに上昇し、終値の最高値(3120ポイント)を上回る場面があった。現地22日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演では、直接的な言及はなかったものの利下げへの期待感が高まる格好となった。NYダウが反発し終値ベースで史上最高値を更新し、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は4日ぶりに反発。米国株高の流れを受け日本株も朝方から買いが先行。日経平均は午前9時5分に、同568円13銭高の4万3201円42銭と、3日ぶりに4万3000円台を回復した。ただ、その後は、時間外取引で米株価指数先物が軟調な展開となっていることもあり、戻り待ちの売りに押され、上値は重かった。
東証プライム市場の出来高は10億426万株、売買代金は2兆2538億円。騰落銘柄数は値上がりが885銘柄、値下がりは668銘柄、変わらずは66銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち19業種が上昇、14業種が下落した。古河電工、住友電工などの非鉄金属株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株が上昇。TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株や、エムスリー、リクルートHなどのサービス株も高い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、コマツ、ダイキンなどの機械株も堅調。伊藤忠、三菱商などの卸売株や、TOTO、ガイシなどのガラス土石株もしっかり。一方、東電力HD、中部電などの電気・ガス株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株が安い。
そのほか、アステリア、芝浦機械、ユニオンツル、タツモ、ミスミGが上昇。半面、宝HLD、オークネット、テルモ、アドクリ、良品計画などが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社