21日後場は日経平均株価が、前日比1198円06銭安の4万8625円88銭と大幅反落。TOPIX(東証株価指数)は同1.84ポイント安の3297.73ポイントと小幅に下落した。現地20日の米国市場では、好決算だったエヌビディアの上値が重く、朝高後に下げ転換するなど、さえない展開となった。AI(人工知能)や半導体株などへの過剰な期待感も後退し、関連株が値を消した。東京市場でも同様の銘柄に売りが先行した。フジクラやアドバンテス、東エレクなどの戻りが鈍く、日経平均は午後1時52分に、同1333円91銭安の4万8490円03銭を付けた。その後は3連休を控えて様子見姿勢が強まるなか、安値圏でのもみ合いを強いられた。
東証プライム市場の出来高は33億7217万株、売買代金は8兆9565億円。騰落銘柄数は値上がりが1317銘柄と8割を超えた一方、値下がりは273銘柄だった。変わらずは22銘柄。
業種別では、全33業種のうち8業種が下落、25業種が上昇した。古河電工、住友電工などの非鉄金属株や、ディスコ、菱重工などの機械株が下落。日立、三菱電などの電気機器株や、ソフバンGなどの情報通信株も安い。ENEOSなどの石油石炭株や、日東紡、ガイシなどのガラス土石株も軟調だった。一方、三井不、菱地所などの不動産株や、JR東日本、JR東海などの陸運株が上昇。大成建、大林組などの建設株や、MS&AD、東京海上などの保険株、東レ、ゴルドウインなどの繊維株も高かった。
そのほか、トーメンデバ、三井金属、キオクシア、TOWA、エンプラスが下落。半面、ユニチカ、ライドリC、CYBOZU、北里コーポ、ファインDなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社