20日午前10時6分すぎの日経平均株価は、前日比1650円程度高い5万190円前後で推移する。午前9時28分には、同2037円12銭高の5万574円82銭と、取引時間中では1週間ぶりに5万500円を超えた。現地19日の米国で、通常取引終了後にエヌビディアが25年8−10月の決算を発表。大幅な増収増益で着地したほか、25年11月−26年1月の業績予想が市場予想平均を上回った。同社株が時間外取引で急伸し、時間外取引の米株価指数先物も上昇したことから、東京市場でも半導体関連株を中心に買いが先行した。また、為替相場が円安方向にあることも支えとなっているもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比640円高の4万9280円だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、アドバンテス、東エレクなどの電気機器株が上昇。ディスコ、菱重工などの機械株や、ガイシ、特殊陶などのガラス土石株も高い。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も堅調。ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株もしっかり。一方、東電力HDの電気ガス株や、東京海上の保険株が安い。
そのほか、日東紡、キオクシア、イビデン、SOMPOH、山一電機が上昇。半面、LinkUG、神戸物産、ラックランド、日本光電、アドクリなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時6分時点で、ドル・円が1ドル=157円台の前半(19日は155円51−53銭)、ユーロ・円が1ユーロ=181円台の前半(同180円10−14銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社