6日後場の日経平均株価は、前日比187円12銭高の3万7741円61銭と反発、TOPIX(東証株価指数)が同12.86ポイント高の2769.33ポイントと上昇した。現地5日の米国株式は、6日に5月雇用統計の発表を控えることもあり、様子見姿勢が強まり主要な株価指数が下落した。ただ、日経平均はきのう値下がりしながらも、底堅く推移していた動きから買い優勢でスタート。為替相場が円安方向に振れたことも支えとなった。買い手がかりに乏しいなか「週末を控えた買い戻しの動き」(中堅証券)から、午後2時5分には同201円66銭高の3万7756円15銭と高値を付ける場面もみられた。買い戻しの動きが一巡した後はもみ合いとなったが、取引終了時のクロージングオークションで上げ幅を広げる格好となった。
東証プライム市場の出来高は14億6413万株。売買代金は3兆6054億円と2日以来、4日ぶりに4兆円を割り込んだ。騰落銘柄数は値上がりが861銘柄、値下がりは710銘柄、変わらずは59銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち30業種が上昇、3業種が下落した。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、大林組、清水建などの建設株が上昇。コマツ、菱重工などの機械株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株も高い。JR東日本、JR西日本などの陸運株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株も堅調。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株もしっかり。一方、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、住友大阪、TOTOなどのガラス土石株、帝人、東レなどの繊維株が下落した。
個別では、菱製鋼、BML、トーセイ、大阪ソーダ、M&Aキャピが上昇。半面、アインHD、インターメス、KLab、ミダックHD、新日科学などが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社