6日午前10時7分すぎの日経平均株価は、前週末比1900円程度高い4万7660円前後で推移する。4日の自由民主党総裁選で高市早苗氏が新総裁に就任し、15日に予定される臨時国会で女性初の首相に選出される見込み。同総裁は積極的な財政拡張派として知られ、好感買いを集めた。午前9時13分には同1964円54銭高の4万7734円04銭と、9月19日の取引時間中の史上最高値(4万5852円75銭)を大きく更新した。為替は円安方向に反応しており日本株への追い風。現地3日の米国市場では、NYダウは上昇し4日連続で終値ベースの史上最高値を更新した一方、ナスダック総合指数は6日ぶりに反落するなど、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末3日の大阪取引所清算値比85円高の4万6025円だった。
業種別では、全33業種のうち32業種が上昇、1業種が下落している。ディスコ、菱重工などの機械株や、ソニーG、東エレクなどの電気機器株が上昇。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、三井不、菱地所などの不動産株も高い。OLC、リクルートHなどのサービス株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株が堅調。大林組、清水建などの建設株や、中外薬、第一三共などの医薬品株、東電力HD、関西電などの電気ガス株もしっかり。一方、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が安い。
そのほか、アイネット、古野電、安川電、日製鋼、シンフォニアが上昇。半面、レノバ、FIG、LinkUG、楽天銀行、シンクロFなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時7分時点で、ドル・円が1ドル=149円台の後半(前週末3日は147円40−42銭)、ユーロ・円が1ユーロ=175円台の半ば(同172円94−98銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社