20日前場の日経平均株価は、前日比192円93銭高の3万7691円56銭と5日ぶり反発。TOPIX(東証株価指数)は同8.81ポイント高の2747.20ポイントに上昇した。米大手格付け会社ムーディーズが前週末16日の引け後に米国債の信用格付けを引き下げたものの、現地19日の米国株式市場は上昇。これを受け日本株も買い先行で取引を開始。その後、為替が円安方向に振れたことから上げ幅を拡大し、日経平均は午前9時39分に、同423円18銭高の3万7921円81銭を付けた。ただ、買い一巡後は戻り待ちの売りに押され、上げ幅を縮小した。
東証プライム市場の出来高は8億1531万株、売買代金は2兆170億円。騰落銘柄数は値上がりが523銘柄に対し、値下がりは1046銘柄と上回った。変わらずは61銘柄。
業種別では、全33業種のうち13業種が上昇、18業種が下落、2業種がほぼ変わらず。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、豊田織、トヨタなどの輸送用機器株が上昇。エムスリー、リクルートHなどのサービス株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も高い。日立、ソニーGなどの電気機器株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株も堅調。ディスコ、菱重工などの機械株や、SBI、野村などの証券商品先物株もしっかり。一方、東レ、ワコールHDなどの繊維株や、三和HD、LIXILなどの金属製品株が下げた。
個別では、JTEC、UMCエレ、サンリオ、クレハ、エムアップHが上昇。半面、KIスター不、ペガサス、クスリアオキ、Jフロント、フジHDなどが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社