30日前場は日経平均株価が、前日比20円27銭安の4万5023円48銭と小幅に3日続落。一方、TOPIX(東証株価指数)は同2.83ポイント高の3134.40ポイントと反発した。現地29日の米国株式は、利下げへの期待感が継続し、NYダウ・ナスダック総合指数はともに続伸。日本株は、米国株高に加え続落していた反動もあり、買い優勢で始まった。ただ、その後は売り物に押されてマイナス転換。ドル・円の上値が重いこともあり、午前10時6分には同310円15銭安の4万4733円60銭を付けた。その後は、押し目買いに下げ渋る展開で前場の取引を終えた。
東証プライム市場の出来高は9億1497万株、売買代金は2兆1584億円。騰落銘柄数は値上がりが525銘柄、値下がりは1033銘柄、変わらずは55銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち23業種が下落、9業種が上昇、1業種がほぼ変わらずだった。INPEX、石油資源などの鉱業株や、郵船、商船三井などの海運株が下落。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も安い。関西電、東ガスなどの電気ガス株や、王子HD、日本紙などのパルプ・紙株も軟調。ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も弱かった。一方、MS&AD、東京海上などの保険株や、テルモ、オリンパスなどの精密機器株が高い。
そのほか、しまむら、千葉興銀、アステリア、キユーピ、ディアライフが下落。半面、富山第一銀行、キオクシア、三井松島HD、オリオンビール、荏原などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社