28日後場は日経平均株価が、前日比293円14銭安の5万219円18銭、TOPIX(東証株価指数)も同39.18ポイント安の3285.87ポイントと、そろって3日ぶりに反落した。日経平均は午後2時9分に、同404円55銭安の5万107円77銭を付ける場面もあった。朝方から、きのう27日に心理的なフシ目の5万円突破で生じた目先的な達成感や、短期急騰にともなう過熱感から売りが先行。売り一巡後は、押し目買いから下げ渋る動きをみせた。注目された日米首脳会談では、日米同盟の強化に向けた防衛費の増額や、造船、レアアース(希土類)分野での連携強化などが確認されたが、相場への影響は限られた。為替相場は1ドル=151円90銭台と、円高方向に振れたことも重しとなった。
東証プライム市場の出来高は22億9292万株、売買代金は5兆8852億円。騰落銘柄数は値上がりが89銘柄にとどまった一方、値下がりは1508銘柄と9割を超えた。変わらずは17銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇した。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、大成建、清水建などの建設株が下落。。帝人、東レなどの繊維株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株も安い。王子HD、日本紙などのパルプ・紙株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も軟調。三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株や、信越化、日東電などの化学株も弱かった。一方、ソフバンGなどの情報通信株が高い。
そのほか、ニデック、KLab、稀元素、電算システム、東亜建が下落。半面、イビデン、エンプラス、メタウォータ、正興電機、DeNAなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社