11日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比340円程度高い4万4180円前後で推移する。現地10日の米国株式市場では、8月生産者物価指数の軟化によりNYダウが3日ぶりに反落した一方、ハイテク関連が物色されナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数がともに上昇。ナスダック総合指数は3日続けて史上最高値を更新した。日本株は米ハイテク株高を受け、きのう10日の好地合いが継続して買いが先行。一時停滞する場面も見られたが、午前9時59分には、同405円56銭高の4万4243円23銭を付け9日の取引時間中の史上最高値を更新するなど、堅調な値動きとなっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比30円高の4万3900円だった。
業種別では、全33業種のうち20業種が上昇、13業種が下落している。ソフトバンク、ソフバンGなどの情報通信株や、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。INPEX、石油資源などの鉱業株や、関西電、東ガスなどの電気・ガス株も高い。ディスコ、菱重工などの機械株や、オリックス、三菱HCキャなどのその他金融株も堅調。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株もしっかり。一方、第一生命HD、東京海上などの保険株や、トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株が安い。
そのほか、エニカラー、キオクシア、サムコ、JX金属、菱ガス化が上昇。半面、MRO、電算システム、円谷FH、ファーマF、KLabなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(10日は147円50−51銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同172円60−64銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社