9日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比40円程度安い3万9650円前後で推移する。現地8日の米国株式は、NYダウは続落したものの、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が上昇。日本株は円安も追い風にハイテク株を中心に買いが優勢となった。ただ、買い一巡後は、買い手がかり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに押される動きとなり下げ転換。午前9時59分には同60円51銭安の3万9628円30銭を付けるなど、弱含みで推移する。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比165円高の3万9985円だった。
業種別では、全33業種のうち6業種が下落、27業種が上昇している。バンナム、任天堂などのその他製品株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が下落。日立、キーエンスなどの電気機器株や、エムスリー、リクルートHなどのサービス株も安い。NRI、コナミGなどの情報通信株や、ディスコ、菱重工などの機械株も軟調。一方、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が上昇。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株も高い。
個別では、アイル、ハニーズHD、富士通、西武HD、コナミGが下落。半面、パルGH、JCRファマ、テスHD、愛知鋼、住友ファーマなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=146円台の後半(8日は146円03−05銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の前半(同171円74−78銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社