10日前場は日経平均株価が、前日比492円69銭安の4万8087円75銭と大幅反落。TOPIX(東証株価指数)が同55.67ポイント安の3202.10ポイントと6日ぶりに下落した。きのうの大幅高で終値ベースの史上最高値を更新した反動で、売りが先行。朝方から売り優勢で取引を開始した。一時下げ渋る場面もみられたが、午前11時19分には、同506円75銭安の4万8073円69銭を付けた。その後も、3連休を控えた利益確定売りに押され、安値圏で前場の取引を終えている。ドル・円相場は1ドル=152円台の後半で、朝方の水準からはやや円高方向にある。
東証プライム市場の出来高は13億733万株、売買代金は3兆2570億円。騰落銘柄数は値上がりが121銘柄にとどまった一方、値下がりは1477銘柄と9割を超えた。変わらずは16銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇した。大和証G、野村などの証券商品先物株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭株が下落。INPEX、石油資源などの鉱業株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も安い。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も軟調。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、東電力HD、関西電などの電気ガス株も弱い。一方、ファストリテなどの小売株が高い。
そのほか、トレファク、古野電、三光合成、SBI、武蔵精密が下落。半面、PHCHD、吉野家HD、スパークス、ヤマシンF、良品計画などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社