市況(場況)

日経平均は666円高と大幅に3日続伸、米中貿易摩擦への警戒感後退が支え=25日後場

 25日後場の日経平均株価は、前日比666円59銭高の3万5705円74銭と大幅に3日続伸。TOPIX(東証株価指数)も同35.47ポイント高の2628.03ポイントと上昇した。現地24日の米国市場では、対中関税の大幅低下による貿易正常化への期待感が継続し、NYダウとナスダック総合指数はそろって3日続伸。日本株も買いが先行した。ブルームバーグ通信社が、中国政府が米国に対する125%の報復関税を巡り、米国からの一部輸入品を対象から除外することを検討していると報道。米中貿易摩擦への警戒感が後退し、後場は上げ幅を拡大して取引を開始した。日経平均は為替が円安方向に振れたことも支えとなり、午後1時8分に同796円13銭高の3万5835円28銭を付ける場面もみられた。その後は、週末要因や来週火曜日が昭和の日で休場となることもあり、様子見姿勢が強まったもよう。

 東証プライム市場の出来高は18億7254万株、売買代金は4兆4020億円。騰落銘柄数は値上がりが1067銘柄、値下がりは510銘柄、変わらずは58銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落した。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日立、キーエンスなどの電気機器株が上昇。ヤマハ、任天堂などのその他製品株や、郵船、商船三井などの海運株も高い。AGC、特殊陶などのガラス土石株や、ディスコ、菱重工などの機械株も堅調。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、信越化、富士フイルムなどの化学株もしっかり。一方、ANAの空運株や、アサヒ、味の素などの食料品株が下落した。

 個別では、杉本商事、GDO、ニデック、MARUWA、アイシンが高い。半面、岩井コスモ、愛三工、ホギメディ、カワチ薬品、日野自などが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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