12日午前10時5分すぎの日経平均株価は、前日比680円程度高い5万830円前後で推移する。現地11日の米国株式市場は、前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を引き下げたことが、米経済の下支えになるとの見方が継続。景気敏感や消費関連などが買われ、NYダウとS&P500指数が終値ベースの史上最高値を更新した。東京市場でも、その動きを追い風に買いが先行。午前9時40分には同978円87銭高の5万1127円69銭を付けている。その後は、戻り待ちの売りに上値が重いもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比730円高の5万930円だった。12月限日経平均先物・オプションSQ(特別清算指数)の市場推定値は5万536円54銭。
業種別では、全33業種のうち32業種が上昇、1業種が下落している。帝人、東レなどの繊維株や、三井不、菱地所などの不動産株が上昇。アシックス、任天堂などのその他製品株や、MS&AD、東京海上などの保険株も高い。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も堅調。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、信越化、花王などの化学株もしっかり。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株が弱い。
そのほか、ソラスト、トーホー、KLab、品川リフラ、ビジョナルが上昇。半面、Macbee、セルソース、Wスコープ、三井ハイ、Mラインズなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時5分時点で、ドル・円が1ドル=155円台の半ば(11日は156円04−05銭)、ユーロ・円が1ユーロ=182円台の後半(同182円46−50銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社