8日午前10時1分すぎの日経平均株価は、前日比70円程度安い3万6700円前後で推移する。午前9時52分には、同172円95銭安の3万6606円71銭を付けている。現地7日の米国株式市場では米中貿易交渉の進展期待から、NYダウ、ナスダック総合指数がともに3日ぶり反発。FOMC(米連邦公開市場委員会)では、市場予想通り政策金利を4.25−4.50%に据え置くことを決定。利下げを急がない考えも示され、円安が進んだこともあり、日本株に買いが先行した。ただ、心理的なフシ目の3万7000円を前に、戻り待ちの売りに押される動きとなったもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比180円高の3万6960円だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇している。郵船、商船三井などの海運株や、第一生命HD、東京海上などの保険株が下落。バンナム、任天堂などのその他製品株や、JR東日本、JR東海などの陸運株も安い。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、中外薬、第一三共などの医薬品株も軟調。日立、ソニーGなどの電気機器株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株も弱い。一方、大和証G、野村などの証券商品先物株や、三井不、菱地所などの不動産株が高い。
個別では、ネクステージ、日本ライフL、IWI、PRTIME、マクニカHDが下落。半面、鳥居薬(監理)、DMG森精機、横河電、メルカリ、UBEなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時1分時点で、ドル・円が1ドル=143円台の後半(7日は143円18−20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の半ば(同162円69−73銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社