11日後場は日経平均株価が、前日比76円68銭安の3万9569円68銭と続落した。一方、TOPIX(東証株価指数)は同10.90ポイント高の2823.24ポイントと反発した。米株高を受けて朝方は買いが先行し、日経平均は心理的なフシ目の4万円に迫る場面もみられた。ただ、同指数への寄与度が大きいファストリテの急落や、半導体株への利益確定売りにより下げ転換した。その後は週末要因もあり様子見姿勢が強まるなか、前日終値近辺でのもみ合いが続いた。株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、午後3時4分には同148円66銭安の3万9497円70銭を付けたが、取引終了にかけて下げ幅を縮小した。
東証プライム市場の出来高は18億6480万株、売買代金は4兆5653億円。騰落銘柄数は値上がり1152銘柄、値下がりは420銘柄、変わらずは54銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち8業種が下落、25業種が上昇した。関西電、東ガスなどの電気・ガス株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が下落。OLC、リクルートHなどのサービス株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株も安い。アシックス、任天堂などのその他製品株や、大林組、大和ハウスなどの建設株も弱かった。一方、王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株が上昇。郵船、商船三井などの海運株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も高かった。
個別では、UNEXTH、ベルク、GMOインタ、C&R社、コジマが下落。半面、三光合成、OSG、セレス、スギHD、セルソースなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社