市況(場況)

日経平均は83円高と反発、個別は売り優勢でマイナス転換場面も=8日前場

 8日前場の日経平均株価が、前日比83円49銭高の3万6863円15銭と反発。一方、TOPIX(東証株価指数)は同4.80ポイント安の2691.36ポイントと10日ぶりに反落した。現地7日の米国株高を受けて朝方から買いが先行。日経平均は午前9時3分に、同178円24銭高の3万6957円90銭を付けている。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押される格好でマイナス転換する場面もみられるなど、上値の重い展開が続いた。ドル・円相場は1ドル=143円台の半ばでのもみ合い。

 東証プライム市場の出来高は8億5100万株、売買代金は1兆9919億円。騰落銘柄数は値上がりが534銘柄にとどまった一方、値下がりは1042銘柄と多い。変わらずは58銘柄だった。TOB(株式公開買い付け)もNTTデータや、半導体株の上昇が指数を支えた。

 業種別では、全33業種のうち8業種が上昇、25業種が下落した。OLC、リクルートHなどのサービス株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が上昇。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、ダイキン、菱重工などの機械株も高い。イオン、ファストリテなどの小売株や、NRI、オービックなどの情報通信株も堅調。東京センチュ、オリックスなどのその他金融株や、SUMCO、リンナイなどの金属製品株もしっかり。一方、郵船、商船三井などの海運株や、MS&AD、東京海上などの保険株が下落した。

 個別では、鳥居薬(監理)、ノジマ、DMG森精機、イオンファン、横河電などが上昇。半面、日本ライフL、ネクステージ、IWI、マクニカHD、PRTIMEが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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