31日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比860円程度高い5万2190円前後で推移する。午前9時50分には、同1065円84銭高の5万2391円45銭と、連日で取引時間中の史上最高値(5万1657円28銭)を更新した。30日の米国株式市場では、現地29日にメタ(旧フェイスブック)やマイクロソフトが、AI(人工知能)向け投資を拡大することを表明したことから、過剰投資への警戒感が高まる格好となり、AI関連が下落した。ただ、通常取引終了後に発表されたアップルやアマゾンの決算が好感され、日本株は強い地合いをキープしている。また、円安も追い風のようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所算値比130円安の5万1330円だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が上昇、5業種が下落している。東電力HD、関西電などの電気ガス株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が上昇。味の素、JTなど食料品株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株も高い。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭株も堅調。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、イオン、ファストリテなどの小売株もしっかり。一方、SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、王子HD、日本紙などのパルプ・紙株が安い。
そのほか、アンリツ、M&A総研、ソシオネクス、タカミヤ、コナミGが上昇。半面、DMG森精機、航空電子、明電舎、OLC、ストライクなどが下落している。
 東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=153円台の後半(30日は153円43−45銭)、ユーロ・円が1ユーロ=178円台の前半(同178円25−29銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社
 
       
   