日立は10日、北海道エコリサイクルシステムズ(HERS、北海道苫小牧市)と協創し、地域における循環型経済(サーキュラーエコノミー:CE)と脱炭素(カーボンニュートラル:CN)を同時に実現する「CE×CN」の事業モデルの構築を本格化すると発表した。
HERSは1999年の設立以降、リサイクル事業を通じ、使用済み家電やパソコン、事業用機器などから鉄・非鉄金属、プラスチックなどの資源を回収・再資源化し、新規資源の採掘や最終処分量の削減などを行ってきた。今回HERSは、リサイクルプロセスに必要なエネルギーを再生可能エネルギーへ転換する。具体的には、24年11月から電力取引プラットホームを活用した再生可能エネルギー100%の電力調達を開始するとともに、HERSの倉庫棟(北海道苫小牧市)の屋根上への太陽光発電設備の導入(25年10月予定)などにより、年間約800トンの二酸化炭素排出量削減を目指す。HERSがCNを進めるために導入する全体設備やシステムの設計・構築は、OT(制御・運用技術)領域で豊富な知見・ノウハウを有し、CNに寄与するさまざまな技術開発や実証に取り組んできた同社が担当するとしている。
10日の終値は、前日比5円安の4115円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社