東洋紡が急伸、106円高の1240円を付け、10月27日の年初来高値1188円を更新した。10日午後1時、26年3月期の連結利益予想を引き上げ、好感された。
26年3月期の業績予想で、売上高は4400億円から4250億円(前期比0.7%増)に引き下げたが、営業利益を210億円から230億円(同38.1%増)に拡大する。包装用フィルム事業で荷動きが悪化したものの、新設備の生産性の改善を進めた結果、収益が改善した。また、セラミックコンデンサ用離型フィルムの販売拡大、および液晶偏光子保護フィルム「コスモシャインSRF」が強い需要に支えられた。それらにより売上高は伸び悩んだが、利益予想を引き上げた。
10日の終値は、前週末比89円高の1223円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社