王子ホールディングスは13日、グループ会社でブラジルのCelulose Nipo−Brasileira(セニブラ)を通じ、アフリカン・マホガニーの植林事業を行うMogno Das Alterosas Investimentos Florestais(MDA)および、Mamoneira Agropastoril(Mamoneira)の発行済み株式の一部を取得したと発表した。
同社では、二酸化炭素の固定化を図る植林地の拡大を国内外で進めている。新たな植林地では、「アフリカン・マホガニー」を大規模に植林し、高い炭素固定効果が期待できる牧草地への植林も積極的に行う計画。また、同材は、深みのある赤褐色の木肌と美しい木目、優れた耐久性で知られる高付加価値材で、高級家具や楽器、船舶・高級車の内装材などプレミアム市場で需要が拡大している。ブラジルの好適な生育条件を生かすことで、二酸化炭素の吸収・固定を推し進めながら、持続可能な森林資源の確保と事業ポートフォリオの多角化を同時に実現するとしている。
13日の終値は、前日比6.1円安の689.2円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社