三菱UFJフィナンシャル・グループが反発し、4月1日以来の2000円に肉薄した。15日に25年3月期連結決算を発表。26年3月期は純利益2兆円の目標を掲げた。
同行は4月末に業績予想を増額しており、25年3月期の純利益は1兆8629億円(前期比25%増)とそれに沿った結果となった。長期金利の上昇に加え、政策保有株の売却による特別利益も貢献。年64円に増配した(前期は41円)。
26年3月期はトランプ関税の影響が見極めにくい中でも、純利益については2兆円を目指すとした。国内の政策金利は現状維持を前提とする。また、年70円への増配継続を計画する。
市場では経済の不確実性を背景に、同行が業績見通しや株主還元について慎重なスタンスを取るとの見方が事前にあった。しかし、前向きなビジョンが示されたことで、安心感が広がっている。また、2500億円を上限とする自社買い枠も設定しており、好感買いを集めている。
16日の終値は、前日比17円高となる1947円を付けた。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社