7&iHDが急反落、212.5円安の1997.5円を付けた。カナダのアリマンタシォン・クシュタール(ACT)は現地16日、同社へ買収提案を撤回したと発表。株価への思惑がはく落する格好となったようだ。
ACTでは、7&iHDの特別委員会と建設的かつ友好的な協議を行い、提案に必要な資金が十分に確保されていること、規制当局の承認取得への明確な道筋があることなどを明確に示すなどしてきたが、7&iHDの誠実な関与が継続的に欠如していることを踏まえ提案を撤回するとした。
7&iHDでは、株主利益に資する実現可能な取引の合意を目指し、ACTと誠実かつ建設的な協議を行うと同時に、今回の取引を遂行する上では不可避である、極めて高い米国独占禁止法上のハードル(承認プロセスに係る非常に長期にわたる時間軸を含め)についても、真摯に向き合ってきたとした。今後は、北米のコンビニエンスストア事業を含むグループ事業の価値顕在化による、単独での価値創造の施策を継続して遂行。スーパーストア事業の戦略的パートナー招聘に伴う資本回収および、北米コンビニエンスストア事業のIPO(新規上場)により、30年度末までに約2兆円の自己株式取得を通じた株主還元の遂行を目指す。
17日の終値は前日比202.5円安の2007.5円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社