半導体・情報通信分向け先端素材の開発などを手掛けるJX金属が4日続伸、前日比17.1円高となる879.4円を付けた。23日引け後、光通信に用いられる結晶材料のInP(インジウムリン)基板の生産能力を増強すると発表した
同社は、増加しているInP基板のニーズに対応すべく、同製品の生産拠点の磯原工場(茨城県北茨城市)に約15億円を投じて、製造工程の一部を増強する。新設備は26年度の稼働を予定し、生産能力は25年比で約2割の増加となる。
InP基板は、光通信の受発光素子、ウエアラブル端末における近接センサ、産業用イメージセンサなど幅広い分野で用いられてきた高機能な化合物半導体材料。同社は将来的な需要増大を見据え、さらなる投資も検討していく。
24日の終値は、前日比16.6円高の878.9円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社