大林組は28日、グループの大林道路と、豪雨と猛暑による影響を軽減する多機能舗装「ハイドロペイブ」を開発し、ハイドロペイブの導入効果を評価するため、神戸市と共同で実証試験を実施したと発表した。
「ハイドロペイブ」は、車道部の透水性舗装と歩道部の湿潤舗装を組み合わせた舗装。「ハイドロペイブ」上に降った雨は、主に透水性舗装の路面から浸透し、約40%の空隙をもつ路盤内に貯水するとともに地中浸透させることで、豪雨時の雨水の流出量を減少させ、下水施設などに一気に雨水が集まることを抑制する。また、透水性舗装の路盤に貯水された雨水の一部は導水パイプから湿潤舗装に導水、揚水されたのち、晴天日に路面から蒸発。このとき、路面や周囲から熱が奪われるため、路面温度の上昇が抑制見込まれるという。
実証試験では、晴天日における歩道部(湿潤舗装)の路面温度は、対照区に比べて約6度低いことを確認。また、車道部(透水性舗装)の路盤内での水位測定の結果、路盤内に一時貯水された雨水が約30分で地中浸透し、次の雨に対する貯水空間が路盤内に確保できることから、雨水流出抑制効果が発揮されることを確認したとしている。
28日の終値は、前日比6.5円安の2181円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社