SCREENホールディングス(スクリン)は3日、ソニーGのソニーセミコンダクタソリューションズ(ソニー)、VitroVo(宮城県仙台市)と、総電極数約23万7000個の高密度CMOS−MEAを活用したMEAシステムを共同開発し、試験提供を開始すると発表した。
今回3社が、東北工業大学の協力を得て新たに開発した高密度MEAシステムは、疾患・健常細胞の差異や化合物に対する細胞の反応を、細胞の電気活動のデータを元に、一細胞レベルでの観察を可能にするという。具体的には、ソニーが開発中の高密度CMOS−MEAと、同社グループが有する細胞の電気活動の計測技術を組み合わせることで、細胞外電位を高密度に配置された微小電極で検出し、画像データとして出力する。それにより、ユーザーは細胞の発火をモニタリングしながら、その反応を計測・記録することが可能としている。
CMOS−MEAとは、相補型金属酸化膜半導体技術を応用し、微小電極アレイで細胞の電気活動を検出するデバイス。
細胞の発火とは、神経細胞が活動電位を生成し、電気的興奮を引き起こすことで神経伝達物質を放出し、周囲の神経細胞へと情報を伝達する現象のこと。
3日の終値は、前日比142円高の1万70円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社