伊藤忠商事は30日、郵船に対し、低炭素メタノール燃料を販売し、28日韓国・蔚山港において、郵船グループのNYKバルク・プロジェクトが定期傭船するメタノール二元燃料ばら積み船「Green Future」向けに、Ship to Ship(STS)方式による供給を実施したと発表した。
今回供給した低炭素メタノール燃料は、バイオマス由来の原料から製造され、従来燃料に比べてライフサイクルでのGHG(温室効果ガス)削減が期待される。またメタノール燃料は常温常圧で液体であることから既存インフラの活用が比較的容易で、二元燃料船とあわせ将来的な普及が見込まれている。同社では今回の取り組むみを契機に、海運分野における代替低炭素燃料サプライチェーンの構築と、実需に根差したエネルギートランジションを加速するという。
STS方式による供給とは、着岸中または錨泊中の船舶に横付け(接舷)したバンカリング船からホースをつないで直接燃料を供給する方法。
30日の終値は、前日比15円安の8426円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社