経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/5/7

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年5月7日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
終値

(画像=SBI証券)

関税への懸念が戻って主要3指数とも続落。

5月6日(火)の米国株式市場は、翌日にFOMCの結果発表を控えるなか、関税に対する懸念が戻って主要3指数とも続落。市場ではトランプ関税がFOMCによる政策決定、また、幅広い経済活動に影響を与える可能性を懸念している。

トランプ大統領とカナダのカーニー首相との会談で目立った進展がなく、前日遅くにトランプ大統領が医薬品への関税を2週間以内に発表する意向としたことを受けて医薬品株が下落、また、3月輸入が市場予想を上回ったことも嫌気された。

セクター別には、2.8%の大幅下落となったヘルスケアを含む9セクターが下落した一方、公益事業は1.2%の上昇となった。医薬品株では、イーライ リリィ(LLY)が-5.7%、メルク(MRK)が-4.6%、 アッヴィ(ABBV)が-4.5%などとなった。

経済指標では、3月の輸入額が4,190億ドルと3ヵ月連続で4,000億ドルを超える高水準となり、関税引き上げに伴う駆け込みを示した。

債券利回りは、10年債の入札が好調だったことで、幅広い年限で低下。米国債への需要が健在であることが示され、外国人投資家が米国資産を敬遠し始めたのではないかとの懸念は後退した形。ドル指数は、トランプ政権による関税交渉の進捗に対する懸念から3日続落。ドル円も142円台半ばへ3日続落。

原油価格は昨日に4年ぶりとなる安値を付けたことで押し目買いが入って3%以上の上昇。金価格は、リスク回避的な金需要が膨らんで大幅に上昇、1トロイオンス当たり3,400ドル台を回復した。

個別銘柄では、前日引け後に決算を発表したビッグデータ分析ソフトウェアのパランティア テクノロジーズ A(PLTR)が-12.0%。1-3月期決算は市場予想を上回り、通期の売上・利益ガイダンスも引き上げたが、このところ株価は大幅に反発して上昇して、年初来高値近辺まで戻っていた。

引け後に1-3月期決算を発表したアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)は、売上が前年同期比36%増、調整後EPSが同5.8倍となって市場予想を上回った。データセンター部門の売上が前年同期比57%増と市場予想を上回った。4-6月期の売上ガイダンスも74.0億ドルと市場予想の72.5億ドルを上回ってAI需要の強さを示した。株価は時間外取引で約1%上昇。

引け後に決算を発表したAIサーバーのスーパー マイクロ コンピューター(SMCI)は、弱い4-6月期売上ガイダンスを示して時間外取引で5%以上の下落。4月29日(火)に業況を暫定発表していた。

【5月7日(水)の米国市場】
主な経済イベント:米製造業受注(3月)、FOMC政策金利
米消費者信用残高(3月)

主な企業イベント:(寄り前)ウォルト ディズニー(DIS)ウーバー テクノロジーズ(UBER)
         (引け後)フォーティネット(FTNT)IonQ Inc(IONQ)ユニティソフトウェア(U)ジョビーアビエーション(JOBY)

~見通し~
FOMCでの政策金利に関するFedWatchの予想は、金利据え置きの確率が98%に達している。次回6月の利下げの可能性が高まるかどうかが注目されよう。利下げの可能性が高まるなら、相場の支えになることが期待されよう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡

主要株価指数

主要株価指数

(画像=SBI証券)

債券・商品市況

債券・商品市況

(画像=SBI証券)

主要通貨

主要通貨

(画像=SBI証券)

S&P500日中足チャート

S&P500日中足チャート

(画像=SBI証券)

ナスダック日中足チャート

ナスダック日中足チャート

(画像=SBI証券)

S&P500セクター別

S&P500セクター別

(画像=SBI証券)

S&P100種騰落率ランキング

S&P100種騰落率ランキング

(画像=SBI証券)

その他主要銘柄

その他主要銘柄

(画像=SBI証券)

※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

⚠免責事項・注意事項
・レポートおよびコラムの配信は、状況により遅延や中止、または中断させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。

・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても株式会社ファーストパートナーズ及び株式会社SBI証券(情報発信元を含む)は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
重要な開示事項(利益相反関係等)について
投資情報の免責事項

【手数料等及びリスク情報について】
SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。

SBI証券

2024年7月時点でグループ全体の口座開設数1300万を突破した、国内口座開設数NO.1の国内最大手ネット証券会社。「ゼロ革命」と銘打った格安の手数料、お得なポイント制度、豊富な商品ラインナップを武器に2025年のオリコン顧客満足度ネット証券1位を獲得。