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1分でチェック!今週の米国株式 2025/5/12

  • 公開日:
  • 更新日:
1分でチェック!今週の米国株式

(画像=SBI証券)

この記事は2025年5月12日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。
掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式

今週はCPIと小売売上高、米中貿易交渉の進展度合いが注目ポイント

先週の振り返り

先週の米国株は小動きの展開でした。FOMCがおおよそ予想の範囲内であったことや、米英貿易協定合意がマーケットから好感されました。一方で、米中貿易交渉を控え様子見の動きも見られました。S&P500指数は2月高値と4月安値との半値戻しを達成しており、また、相互関税発表前の水準が視野に入り、モメンタムが回復中です。恐怖指数で知られるVIX指数は5/9時点で21.90で、センチメントの改善が見られます。S&P500セクター別(11業種)パフォーマンスは資本財・サービスや一般消費財・サービス、公益などが上げ、ヘルスケアやコミュニケーション・サービスなどが下げました。個別株ではネットフリックス(NFLX)やフィリップ モリス インターナショナル(PM)、コカ-コーラ(KO)などが史上最高値圏で推移し、モザイク(MOS)やアルトリア グループ(MO)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は43%です。1週間ベースのファクターリターンでは流動性やEPS修正などがアウトパフォームしています。

個別株では、ボーイング(BA)は英ブリティッシュ・エアウェイズの親会社が同社航空機(約30機)を購入する見通しとなり、株価は上昇しました。ウォルト ディズニー(DIS)は1-3月期の売上高とEPSが市場予想を上回り、ストリーミング事業好調などを背景に通期業績見通しを上方修正して、株価は急騰しました。一方、アーム ホールディングス ADR(ARM)は1-3月期の売上高とEPSが市場予想を上回りましたが、4-6月期売上高見通し(中間値)が市場予想を下回り、株価は大幅下落しました。アルファベット A(GOOGL)はアップル(AAPL)がブラウザーでのAI検索を検討していることが明らかになり、競争激化懸念から株価は大幅下落しました。なお、S&P500指数採用銘柄で451社が決算発表済みで、EPSが市場予想を上回ったポジティブサプライズ比率は約77%と堅調です。今週はシスコ システムズ(CSCO)やウォルマート インク(WMT)、アプライド マテリアルズ(AMAT)などが決算発表を予定しています。

今週の見通しと注目セクター・テーマ

今週はCPIと小売売上高、米中貿易交渉の進展度合いが注目されそうです。トランプ関税の影響がインフレや個人消費に影響を与えているのかどうかを確認するフェーズにあります。市場予想でCPIは前年比2.4%増と前回並みの見通しです。小売売上高は前月比0.1%増と前回(同1.5%増)から大幅鈍化見通しです。米中貿易交渉については、12日にその詳細が発表される見通しで、進捗度合いがマーケットに大きな影響を与えそうです。なお、トランプ大統領は対中関税は80%が適切と145%からの大幅引き下げの可能性を示唆しました。個別株ではウォルマート インク(WMT)が決算発表であり、マクロ・ミクロ両面で米国の消費動向の強弱感を確認することになります。このほか、パウエルFRB議長など米金融当局者の講演も注目されそうです。

  

注目セクター・テーマとしては下記を考えています。

EPS上方修正関連:会社側が通期EPS見通しを上方修正した銘柄については、ファンダメンタルズの堅調さが再確認されたと考えられます。トランプ関税で業績への不透明感が懸念される中で、これらの銘柄は投資家の注目を集めやすいと考えられます。シグナ グループ(CI)ロックウェル オートメーション(ROK)フィリップ モリス インターナショナル(PM)タペストリー(TPR)

一目均衡関連:株価が一目均衡表の雲を上回って推移し、テクニカル的に投資妙味が見られる銘柄があります。マーケットのセンチメントが改善する中、注目を集めやすいと考えられます。パランティア テクノロジーズ A(PLTR)マイクロソフト(MSFT)ブロードコム(AVGO)アルトリア グループ(MO)

自社株買い関連:100億ドル以上の大型自社株買い計画を発表する企業が散見されます。経営陣の業績に対する自信の表れとも評価できるため、投資家からも注目を集める可能性があります。アップル(AAPL)アルファベット A(GOOGL)ビザ A(V)ゴールドマン サックス(GS)

重要イベント・主な経済指標

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(画像=SBI証券)

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

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