市況(場況)

日経平均は652円高と大幅に4日続伸、米中合意好感、短期的な過熱感もあり上値重い=13日前場

 13日前場の日経平均株価が、前日比652円60銭高の3万8296円86銭と大幅に4日続伸。TOPIX(東証株価指数)は同33.94ポイント高の2776.02ポイントと13日続けて上昇した。現地12日の米国株式市場では、米中貿易協議において両国が双方に課した追加関税について115%引き下げることで合意したことを好感、NYダウが急反発し、ナスダック総合指数は4日続伸した。日本株も朝方から買いが先行し、午前9時6分には同849円80銭高の3万8494円06銭を付けた。その後は、短期的な過熱感や戻り待ちの売りに押され上値は重かった。為替市場で1ドル=147円80銭台と、朝方の水準からやや円高方向にあることも意識されたもよう。

 東証プライム市場の出来高は12億2704万株、売買代金は3兆830億円。騰落銘柄数は値上がりが869銘柄、値下がりは715銘柄、変わらずは46銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち21業種が上昇、12業種が下落した。郵船、商船三井などの海運株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が上昇。アシックス、任天堂などのその他製品株や、中外薬、第一三共などの医薬品株も高い。三井倉HD、上組などの倉庫運輸株や、日産自、トヨタなどの輸送用機器株も堅調。リクルートH、日本郵政などのサービス株や、大和証G、野村などの証券商品先物株もしっかり。一方、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、ENEOSなどの石油石炭製品株が安い。

 個別では、楽天銀行、クレハ、ティラド、住友ファーマ、ニーズウェルが上昇。半面、MIRART、AZC丸和、シャープ、不二製油、東京計器などが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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