
(画像=SBI証券)
この記事は2025年5月16日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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S&P500は4日続伸、経済指標低調で利下げ観測、引き続き関税の影響を意識
5月15日(木)の米国株式市場は、ダウ平均は3営業日ぶりに反発、ナスダックは7営業日ぶりに反落、S&P500指数は4日続伸した。この⽇発表の経済指標を受け、⽶⾦融当局がリセッション(景気後退)回避に向けて年内に少なくとも2回の利下げを実施するとの⾒⽅が強まった。これまでの急ピッチな上げで過熱感が警戒される中、慎重なムードも広がった。足元で上昇が目立ったテスラ(TSLA)やパランティア・テクノロジーズ(PLTR)などに利益確定の売りが出た。また、ウォルマート(WMT)は15日に開いた決算説明会で関税の影響で値上げせざるをえない状況にあると説明した。高インフレが消費や企業収益の逆風になる可能性が意識され、ディフェンシブ株の一角などが物色された。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最⾼経営責任者(CEO)は、リセッションに陥る可能性は依然残っているとの⾒⽅を⽰した。関税の影響は引き続き世界経済を揺るがしていると指摘した。
経済指標では、4⽉の⽶⽣産者物価指数(PPI)は予想外に低下し、5年ぶりの⼤幅な落ち込みとなった。企業が関税引き上げによる影響を⼀部吸収していることを⽰唆している。4⽉の⽶⼩売売上⾼は前⽉に⽐べて伸びが⼤幅に鈍化し、わずかな増加にとどまった。⽶製造業⽣産は4⽉に落ち込み、6カ⽉ぶりのマイナス。5⽉のニューヨーク連銀製造業景況指数は3カ⽉連続で縮⼩圏。⽶住宅建設業者の業況感を⽰す住宅市場指数は5⽉に⼤きく下がり、2023年11⽉以来の低⽔準となった。
セクター別では、8業種が上昇。公益事業、生活必需品が高く、一般消費財・サービス、情報技術が下落した。
個別株では、前⽇の引け後に堅調な業績⾒通しを⽰したシスコシステムズ(CSCO)は+4.9%。医療保険大手のユナイテッドヘルス グループ(UNH)は、米司法省がメディケア(高齢者向け公的医療保険)事業で不正行為の疑いがあるとして捜査していると報じられ-10.9%。主⼒の⼈⼯知能(AI)モデルの開発が遅れていると報じられたメタ・プラットフォームズ(META)は-2.4%。引け後に、予想を下回る売上高を発表したアプライド・マテリアルズ(AMAT)は時間外で大幅下落。
原油先物は続落、期近の6月物は前日比1.53ドル(2.4%)安の1バレル61.62ドルで取引を終えた。米国がイランに対する経済制裁を緩和し、イランからの原油供給が増えるとの思惑から、売りが出た。金先物は反発、取引の中心である6月物は前日比38.3ドル(1.2%)高の1トロイオンス3,226.6ドルで取引を終えた。
米10年物国債利回りは前日比0.11%低い(価格は高い)4.43%で終えた。ドル指数は反落、ドル円は前日比1円05銭円高・ドル安の1ドル=145円65〜75銭で取引を終えた。
【5月16日(金)の米国市場】
主な経済イベント:サンフランシスコ連銀総裁が⼤学でスピーチ、輸⼊物価指数(4⽉)、住宅着⼯件数(4⽉)、ミシガン⼤学消費者マインド指数(5⽉)、対⽶証券投資(3⽉)
主な企業決算の発表:なし
~見通し~
直近の急上昇を経て、一旦物色転換の動き。今後、関税の影響を徐々に確認していくだろう。
SBI証券 投資情報部 潘 碩朋
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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