
(画像=SBI証券)
この記事は2025年5月20日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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S&P500は6日続伸、米債格下げの影響は限定的、株に押し目買い
5月19日(月)の米国株式市場は、ダウ平均は3日続伸、ナスダックは小幅続伸、S&P500指数は6日続伸した。米国債の格下げを受けて売り優勢で始まったものの、米長期金利の上昇が一服したことで投資家が株式の押し目買いに動いた模様。ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が前週末に続いて買われ、+8.2%でダウ平均を大きく押し上げた。ムーディーズは16⽇、⽶国の信⽤格付けを最上位から引き下げた。⽶国の債務と財政⾚字の急増により、国際資本の投資先としての優位が損なわれ、政府の借り⼊れコストが増⼤するとの不安が格下げの動きに反映された。ベッセント⽶財務⻑官は18⽇、格下げは⼤した懸念ではないとの⾒⽅を⽰し、トランプ政権は連邦⽀出を削減しながら経済を成⻑させる決意だと述べた。一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、⽶⾦融当局が経済⾒通しをより正確に把握するには数カ⽉を要する可能性があるとの認識を⽰した。アトランタ連銀のボスティック総裁はCNBCのインタビューで、今年1回の利下げの予想を改めて⽰しつつ、インフレへの懸念を強調した。
経済指標では、午前10時に発表された4月の景気先行指数は前月比-1.0%と市場予想を下回った。
セクター別では、7業種が上昇。ヘルスケアと生活必需品が高く、エネルギーと一般消費財・サービスが安い。
個別株では、米政権が人工知能(AI)に関する中国企業との提携に懸念を示したと伝わったアップル(AAPL)は-1.2%。テスラ(TSLA)は2.3%下落。電気自動車(EV)の需要促進のため値引きを拡大していると伝わり、嫌気された。トランプ大統領は週末、ウォルマート(WMT)は輸入関税の引き上げによる値上げを吸収すべきだと述べ、同社株価は0.1%下落した。エヌビディア(NVDA)は+0.1%、同社のジェンスン・フアンCEOは19日(月)、台湾で開催されたComputex AI展示会での基調講演で、企業向けと消費者向けアプリケーションの両方を対象とした一連の新しい人工知能技術を公開した。レディット(RDDT)は、ウェルズ・ファーゴがアルファベット(GOOGL)によるAI主導の検索展開の脅威を理由に同社株の投資判断をオーバーウェイトからイコールウェイトに引き下げたことを受けて4.6%下落した。
原油先物相場は続伸、前週末比0.20ドル(0.3%)高の1バレル62.69ドルで取引を終えた。ロシアとウクライナが停戦に向けた交渉を「即時」開始するとトランプ⽒が表明したことに反応した。金先物は反発、前週末比46.3ドル(1.5%)高の1トロイオンス3,233.5ドルで引けた。
米10年物国債利回りは前週末比0.03%低い(価格は高い)4.45%で終えた。ドル指数は反落、19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は前週末比90銭円高・ドル安の1ドル=144円75〜85銭で取引を終えた。
【5月20日(火)の米国市場】
主な経済イベント:G7財務相・中央銀⾏総裁会議(カナダ・アルバータ州バンフ、23⽇まで)
⽶アトランタ連銀総裁が開会のあいさつ
⽶セントルイス連銀総裁が講演
⽶クリーブランド連銀総裁とサンフランシスコ連銀総裁が基調講演−アトランタ連銀総裁が司会
主な企業決算の発表:ホーム・デポ(HD)、パロアルト・ネットワークス(PANW)、キーサイト・テクノロジーズ(KEYS)、
ネビウス(NBIS)、ポニーAI(PONY)
~見通し~
楽観ムードが続いている一方、ソフトデータの弱さが目立つ。今後、引き続き関税ネタに注目しながら、インフレや債務問題にも注意が必要かもしれない。
SBI証券 投資情報部 潘 碩朋
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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