
(画像=SBI証券)
この記事は2025年1月22日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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主要3指数とも上昇。ネットフリックス時間外で大幅高。
1月21日(火)の米国株式市場は、トランプ大統領就任後初の取引となり、楽観ムードが支配的となって主要3指数とも上昇。市場が懸念していたカナダ・メキシコに対する25%の関税引き上げや対中強硬策などが就任初日には行われず、安心感が広がった。主要3指数ではダウ平均が1%以上の上昇とリード、小型株指数のラッセル2000が大型株をアウトパフォームして1.85%上昇した。
トランプ大統領は、20日(月)の就任式で自分は米国の「黄金時代」をもたらすだろうと語り、その後に一連の大統領令を発令した。また、エネルギー緊急事態を宣言して気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」から再び離脱すると発表、さらにカナダとメキシコからの輸入に対して2月1日(土)にも25%の関税をかけることを検討するとした。
ビットコインは20日(月)に109,000ドル台の最高値を付けたが、初日の大統領令で扱われなかったことから、その後100,000ドル近くまで反落、引けは106,000ドル前後。
債券利回りはトランプ大統領が関税引き上げを行わなかったことが材料になったとみられ、幅広い年限で低下。10年国債利回りは4.6%を下回った。ドル指数は1%以上下落、ドル円は155円台半ばでもみ合った。
原油価格は、トランプ大統領が改めて原油増産に言及したことで需給緩和観測が強まり、3営業日続落。金価格は金利の低下を受けて3日続伸。
セクター別には、11セクターのうちエネルギーを除く10セクターが上昇、資本財、不動産、ヘルスケア、公益、素材などが1%を超えて上昇した。
個別銘柄では、10-12月期決算を発表したスリーエム(MMM)が+4.2%。売上・EPSとも市場予想を上回り、事業売却を考慮したオーガニック売上成長率は前年同期比2.1%増となって好感された。
アップル(AAPL)は、中国での競争激化によるiPhone販売動向が懸念されて、複数の証券会社が投資判断を引き下げて-3.2%。
引け後に10-12月期決算を発表したネットフリックス(NFLX)は、時間外取引で+14%(日本時間22日(水)午前8時半)。新規加入者数が18.9百万人と市場予想の9.2百万人を大幅に上回った。マイク・タイソンの復帰試合、NFL試合などライブイベントの配信、ドラマ「イカゲーム2」の投入などの施策が奏功したとみられる。
【1月22日(水)の米国市場】
主な経済イベント:景気先行指数(12月)、20年国債入札
主な企業決算の発表:(寄り前)プロクター & ギャンブル(PG)、ジョンソン & ジョンソン(JNJ)、トラベラーズ(TRV)
~見通し~
関税引き上げに関するトランプ大統領の発言を警戒しながらも、市場の楽観ムードは継続しそうだ。戻りを試す展開が想定されよう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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