
金(ゴールド)投資は、インフレや為替リスクへの対策として、古くから注目されてきた資産運用手法のひとつです。現物の地金や金貨に加え、投資信託や純金積立、先物取引など投資手段は多岐にわたります。近年は「有事の金」といわれる安全資産としての性質にも変化がみられ、価格変動要因は地政学リスクや金利環境など多様化しているため、投資には正しい知識と戦略が必要です。本記事では、金投資の基本から実践的なポイントまでを徹底解説します。
1. 「金(ゴールド)投資」とは?
1-1. 金投資とは?|現物・金融商品の違い
2. 金の魅力|資産としての特徴とは?
2-1. 有事に強い「安全資産」としての役割
2-2. 世界共通の価値・希少性が高い
2-3. インフレや円安対策になる
3. 金投資の方法|5つの代表的な手段と選び方
3-1. 現物資産(金地金・金貨)の購入
3-2. 純金積立(毎月積み立て)
3-3. 金価格連動型の投資信託・ETF
3-4. 金先物取引
3-5. 金鉱株への投資
4. 金投資のメリット
4-1. 信用リスクがない
4-2. 長期保有に向いている
4-3. 株式や債券価格との相関関係が低い
5. 金投資のデメリット
5-1. 金利や配当がない
5-2. 保有コスト(運用コスト)がかかる場合がある
5-3. 短期間で見ると価格変動が大きい場合がある
6. 金投資で失敗しないための注意点
6-1. 投資の目的を明確にしてから始める
6-2. 金価格に影響を与える要因を理解する(ドル・金利など)
6-3. 金“だけ”に偏った投資は避ける
7. まとめ
1. 「金(ゴールド)投資」とは?
金(ゴールド)投資は、長年にわたり実物資産としての希少性と普遍的価値から「価値の保存手段」として広く認識されてきた投資方法です。特にインフレや金融不安、地政学リスクが高まる局面では「安全資産」として注目されます。金への投資には、大きく分けると現物購入と金融商品の2種類があり、それぞれに特長と注意点があります。本章では、金投資の基本と主な手法についてわかりやすく解説します。
1-1. 金投資とは?|現物・金融商品の違い
| 現物投資(例:金地金、金貨) | 金融商品(例:金ETF、純金積立など) | |
| 保有形態 | 実際の金を保有 | 実物を保有せず価格に連動する商品を通じて間接的に保有 |
| 最低投資額 | 比較的高額(1g17,206円※三菱マテリアル2025/6/12時点の店頭価格) | 積立型やETFは少額から投資可能(数千円~) |
| 主なメリット | ・実物資産として安心感・通貨下落や有事への備え・譲渡益に対し年間50万円までの特別控除が利用できる | ・手軽に始められる・流動性が高い・他金融商品との損益通算が可能 |
| 主なデメリット | ・保管場所が必要・盗難リスク | ・信託報酬など手数料がかかる ・運用期間が定められており、早期償還する可能性がある |
金(ゴールド)投資とは、その価値の変動によるリターンを狙う投資方法です。
古くから、金は「価値の保存手段」として世界中で広く認識されており、有事やインフレに強い資産として注目されてきました。現在では、金投資にはいくつかの方法があり、大きく「現物」と「金融商品」に分けられます。
現物投資とは、金地金(インゴット)や金貨などの実際の金を購入する方法です。これにより、投資家は実際に「金」を所有することができ、万が一の通貨価値の下落や金融システムの不安定化に備える手段として有効です。
ただし、現物の金には保管や盗難リスクが伴い、売買の際にも手数料が発生する点には注意が必要です。
一方、金融商品としての金投資には、金価格連動型の投資信託やETF(上場投資信託)、純金積立、先物取引などが含まれます。これらは、実物を保有せずに金の価格変動に連動したリターンを狙う仕組みになっており、少額から投資できる手軽さや流動性の高さが特徴です。
特に、金ETFは証券会社の口座を通じて株式と同じように売買が可能で、近年人気を集めています。
現物と金融商品、それぞれにメリット・デメリットがあります。現物は「実物資産」としての信頼感がある一方で、流動性や保管コストが課題となります。
金融商品は取引の簡便さや分散投資への組み込みやすさが魅力ですが、手数料の違い、信託報酬などにも注意が必要です。
また、売却時に出る利益に対する税制もそれぞれ異なるため、投資金額や年収などを加味して自分に合った方を選択しましょう。
投資目的やリスク許容度に応じて、これらを組み合わせたり、段階的に投資額を増やす方法も選択肢の一つです。
初めて金投資に取り組む場合は、各手段の特徴をよく理解したうえで、自分に合ったスタイルを見極めることが重要です。
2. 金の魅力|資産としての特徴とは?
金は有事に強い安全資産として長年注目されてきましたが、現代ではその役割も変化しつつあります。