
(画像=SBI証券)
この記事は2025年7月3日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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S&P500、ナスダックは最高値を更新
関税交渉の進展に対する楽観が台頭する中、弱い雇用指標が早期の利下げ期待を高めることで大手テクノロジー株の一角に買いが復活して、S&P500とナスダックは最高値を更新した。ダウ平均は小幅下落にとどまった。テクノロジー大手では、エヌビディア(NVDA)が2.6%上昇したほか、アップル(AAPL)がジェフリーズの格上げを受けて上昇、また、テスラ(TSLA)は販売台数は減少したものの、生産台数が市場予想を上回ったことが好感されて上昇した。
関税交渉で米国は、ベトナムに対する関税率を20%、中国などからベトナムを経由して米国に輸出される製品に40%の関税をかける一方、ベトナムは米国製品に対して関税をゼロにすることで合意、製品の生産をベトナムに頼るナイキ B(NKE) が+4.1%。
セクター別には、エネルギー、素材、情報技術など7セクターが上昇する一方、ヘルスケア、公益事業などが下落した。
経済指標では、6月のADP雇用統計が前月比-3.3万人と前月の同+2.9万人からマイナスに転じ、市場予想の同+10.0万人を大きく下回った。同指標は、民間企業の雇用動向の調査で、米労働省による雇用統計の先行指標として注目される。一方、6月チャレンジャー人員削減数は4.8万人と市場予想の11.0万人を下回り、人員削減の落ち着きを示した。
債券利回りは、政策金利の影響が相対的に大きい2年債利回りが低下する一方、10年国債利回りは上昇した。ドル指数は小幅に下落、ドル円は143円台後半に上昇した。原油価格はイランによる核開発計画の継続見通しや米・ベトナム間の貿易協定合意を受けて3%以上の上昇。金価格は3日続伸。
個別株では、テスラ(TSLA)の4-6月期納車台数は前年同期比14%減の38.4万台で市場予想の38.7万台をやや下回り、前年同期比のマイナスは2四半期連続となった。生産は41.0万台で40.0万台の市場予想を上回った。株価は+5.0%。前日にはトランプ大統領とマスクCEOの対立再燃を受けて5.3%下落していた。
デジタルブローカレッジプラットフォームのロビンフッド マーケッツ A(HOOD)は、6月30日(月)に欧州のユーザー向けにトークン化した株式の提供を約200銘柄の米国株式とETFについて開始したと発表してから、株価の上昇が続いており、本日も+6.1%。
アップル(AAPL)は、ジェフリーズが投資判断をアンダーパフォームからニュートラルに引き上げて+2.2%。
医療保険のセンティーン(CNC)は、民間医療保険の低迷する見通しを理由に2025年業績見通しを取り下げたことから、-40.4%。業績見通しの取り下げは、同業のユナイテッドヘルス グループ(UNH)に次ぐ動き。
【7月3日(木)の米国市場】
主な経済・企業イベント:米市場半日休場(独立記念日 前日)
米雇用統計(6月)、米貿易統計(5月)
米新規失業保険申請件数(6月28日に終わる週)、米製造業受注(5月)
米ISM非製造業景気指数(6月)
アトランタ連銀ボスティック総裁が講演
主な企業決算の発表:なし
~見通し~
トランプ政権の減税・歳出法案が2日(水)遅くに下院で採決に進む見通しで、可決されるか注目される。トランプ大統領は、4日(金)までの法案成立を目指している。6月非農業部門雇用者数は前月比+11万人と、前月の+13.9万人から減速する見込み、失業率は4.3%へ前月の4.2%から幾分悪化すると見込まれている。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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