
(画像=SBI証券)
この記事は2025年9月11日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

(画像=SBI証券)
オラクルが急騰、S&P500、ナスダックが最高値更新
9月10日(水)の米国株式市場は、オラクル(ORCL)がAI事業の好調を背景に受注残の指標が前四半期末比3.3倍に急増して株価が急騰したことに加え、8月生産者物価の上昇が予想外に小さく市場の利下げ期待を強化したことから、AI関連銘柄を中心に上昇した。S&P500指数とナスダックは最高値を更新した。
オラクルの決算を受けてAI需要の強さが確認され、エヌビディア(NVDA)が+3.8%、ブロードコム(AVGO)が+9.8%などAI半導体銘柄が上昇した。一方、昨日新製品の発表を経たアップル(AAPL)やアマゾン ドットコム(AMZN)が下落したほか、ソフトウェア銘柄に下落するものが多く、ナスダックは小幅上昇にとどまった。セクター別には、情報技術、エネルギーなどが上昇の一方、一般消費財・サービス、生活必需品などが下落した。
経済指標では、8月生産者物価指数が総合指数、コア指数とも前月値、市場予想値を大幅に下回った。総合指数は前年比+2.6%で前月の同+3.1%、市場予想の同+3.3%を大きく下回った。コア指数は前年比+2.8%と前月の同+3.4%、市場予想の同+3.5%を大きく下回った。
10年国債利回りは、生産者物価指数の弱さや10年国債入札の堅調を受けて4.045%に低下。ドル円は147円台前半でもみ合った。原油価格はイスラエルがカタールでイスラム組織ハマス指導部を狙った空爆を実施したほか、トランプ大統領がEUに対し、ロシア産原油購入国に関税を課すよう求めたことを受けて上昇。金価格は4日続伸して史上最高値を更新した。
個別株では、前日引け後に6-8月期決算を発表したオラクル(ORCL)は、受注の指標である残存履行義務(RPO)の6-8月期末残高が4,550億ドルと、3-5月期末の1,380億ドルから急増していることが好感されて+36.1%。また、CEOはクラウド・インフラストラクチャの年間収入が、2026年5月期の180億ドルから今後4年間にわたり320億ドル、730億ドル、1,140億ドル、1,440億ドルと推移すると見込んでいると述べた。
ニューヨーク市場に新規上場したスウェーデンのフィンテック企業クラーナ グループ(KLAR) は、公募価格の1株当たり40.00ドルに対して初値が52.00ドル、45.82ドルで引けた。アクティブユーザー数が米国の同業アファーム ホールディングス(AFRM)の4倍以上を擁する世界最大のBNPL(Buy Now, Pay Later、後払い)企業で、長らく米国市場への上場が待たれていた。
台湾セミコンダクター ADR(TSM)は、8月売上が前年比34%増となってAI向け先端半導体の世界的な需要が続いていることを示唆して+3.8%。
半導体設計ソフトウエア大手のシノプシス(SNPS) が5-7月期決算を発表して、米国の輸出規制が中国市場での減速につながっていると警告したことが嫌気されて-35.8%。
【9月11日(木)の米国市場】
ECB主要政策金利、米消費者物価指数(8月)
米新規失業保険申請件数(9月6日に終わる週)
米家計純資産変化(4-6月期)、米30年国債入札
主な企業決算の発表:
(寄り前)クローガー(KR)
(引け後)アドビ(ADBE)
~見通し~
AI関連の物色が継続する可能性が高そう。8月消費者物価指数は総合指数が前年比+2.9%(前月は同+2.7%)、コア指数が同+3.1%(前月も同+3.1%)の予想。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

(画像=SBI証券)
債券・商品市況

(画像=SBI証券)
主要通貨

(画像=SBI証券)
S&P500日中足チャート

(画像=SBI証券)
ナスダック日中足チャート

(画像=SBI証券)
S&P500セクター別

(画像=SBI証券)
S&P100種騰落率ランキング

(画像=SBI証券)
その他主要銘柄

(画像=SBI証券)
※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
⚠免責事項・注意事項 ・レポートおよびコラムの配信は、状況により遅延や中止、または中断させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。 ・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても株式会社ファーストパートナーズ及び株式会社SBI証券(情報発信元を含む)は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。 重要な開示事項(利益相反関係等)について 投資情報の免責事項 【手数料等及びリスク情報について】 SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。 |