15日前場は日経平均株価が、前日比615円99銭高の4万7463円31銭と3日ぶりに大幅反発。TOPIX(東証株価指数)も同40.71ポイント高の3174.70ポイントと急反発した。きのう14日は、高市政権誕生への不透明感と、米中貿易摩擦の再燃の懸念から急落していたが、この日はその反動が出た。米国の利下げ期待も手がかりに、買い戻す動きが強まった。日経平均は午前11時28分に、同629円89銭高の4万7477円21銭を付けるなど、じり高基調で前場の取引を終えている。ドル・円相場は1ドル=151円前半で、朝方の水準からは円高方向に振れている。
東証プライム市場の出来高は9億8439万株、売買代金は2兆2797億円。騰落銘柄数は値上がりが1465銘柄と9割に達した一方、値下がりは134銘柄にとどまったた。変わらずは16銘柄。
業種別では、全33業種のうち30業種が上昇、3業種が下落した。住友鉱、フジクラなどの非鉄金属株や、コマツ、菱重工などの機械株が上昇。大和証G、野村などの証券商品先物株や、日立、ソニーGなどの電気機器株も高い。大林組、清水建などの建設株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株も堅調。AGC、TOTOなどのガラス土石株や、東電力HD、関西電などの電気ガス株もしっかり。一方、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、OLC、リクルートHなどのサービス株、郵船、商船三井などの海運株が安い。
そのほか、メルカリ、リックス、LinkUG、イオン、芝浦が上昇。半面、MDV、ラクトJ、大黒天、イオンファン、コスモス薬などが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社