
(画像=株式新聞)
この記事は2025年10月17日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>10月17日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>10月17日 |
16日の米国株式は、NYダウが前日比301.07ドル安の4万5952.24ドルと続落、ナスダック総合指数は同107.543ポイント安の2万2562.537ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億3923万株、ナスダック市場が99億2168万株だった。米国の地銀持株会社ザイオンズ・バンコープは、カリフォルニア州での2件の融資に関して損失を計上したことを明らかにした。銀行業界の健全性に対する警戒感が台頭。安全資産とされる米国債に資金が向い利回りが低下(価格は上昇)したことを受け、NYダウは一時470ドルを超える下げをみせた。同指数の採用銘柄では、ビザやトラベラーズ、ナイキなどが値下がり率の上位に入っている。
17日の東京株式は、反落後も弱含みの展開か。日経平均株価はきのう16日、自民党と日本維新の会による連立協議の進展を期待し、公明党が連立からの離脱を表明する前の水準である10日終値を上回った。ただ、急ピッチな戻りに対する警戒感や週末要因から、ポジション調整による売りが警戒される。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円台の半ば(16日は151円23-25銭)、ユーロ・円が1ユーロ=175円台の後半(同176円20-24銭)と円高方向に振れていることから、輸出関連株には重しとなりそう。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ENEOS<5020.T>、ニデック<6594.T>などが16日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比405円安の4万8025円だった。
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