市況(場況)

日経平均は640円程度安、値がさ株軟調で安値圏推移=12月1日前場

 12月1日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前週末比640円程度安い4万9610円前後で推移する。午前10時00分には、同726円81銭安の4万9527円10銭を付けている。現地11月28日の米国株式市場は、感謝祭の翌日で短縮取引となったものの、NYダウ・ナスダック総合指数はともに5日続伸。東京市場も米国株高の流れを受けて、買いが先行したようだ。しかし、その後は先物主導で上値が重くなり、値がさのファストリテやソフバンGが失速。日経平均はマイナスに転じた。外国為替市場で円高に振れていることも重しのようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同28日の大阪取引所清算値比20円安の5万230円だった。

 業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇している。INPEX、石油資源などの鉱業株や、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株が下落。東電力HD、関西電などの電気ガス株や、大林組、清水建などの建設株も安い。三井不、菱地所などの不動産株や、日立、アドバンテスなどの電気機器株も軟調。KDDI、ソフバンGなどの情報通信株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株も弱い。一方、三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株が高い。

 そのほか、ユニチカ、テクセンド、BIPROG、宮地エンジ、稀元素が下落。半面、トリケミカル、NSSOL、サンケン、筑波銀行、富山第一銀行などが上昇している。

 東京外国為替市場では午前10時3分時点で、ドル・円が1ドル=155円台の後半(前週末11月28日は156円30−33銭)、ユーロ・円が1ユーロ=180円台の後半(同180円95−99銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー社

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