市況(場況)

日経平均は670円程度安、売り一巡後は下げ渋りもよう=5日前場

 5日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比670円程度安い5万360円前後で推移する。午前9時31分には、同757円06銭安の5万271円36銭を付けた。現地4日の米国株式市場では、FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ期待が継続したが、NYダウは短期的な上昇が警戒され3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は3日続伸するなど、まちまちだった。東京市場では、きのう大幅に上昇し、約3週間ぶりに5万1000円台を回復した反動から、売りが先行した。その後は、押し目を拾いから、下げ渋る動きにあるもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比430円安の5万570円だった。

 業種別では、全33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇している。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、バンナム、任天堂などのその他製品株が下落。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、アドバンテス、東エレクなどの電気機器株も安い。JR東日本、JR東海などの陸運株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も軟調。三井不、菱地所などの不動産株や、中外薬、第一三共などの医薬品株も弱い。一方、出光興産、ENEOSなどの石油石炭株が高い。

 そのほか、トレンド、LinkUG、SANKYO、アンリツ、ルネサスが下落。半面、UMCエレ、TBASE、サワイGHD、宮越HD、弁護士コムなどが上昇している。

 東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=154円台の後半(4日は155円24−26銭)、ユーロ・円が1ユーロ=180円台の半ば(同181円09−13銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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